ストックとフロー
メモ。
インターネットはなぜストックをするのが前提か、という疑問。
コミュニケーションを目的とした空間でもストックする。コミュニケーションは本来フローであるにも関わらず。
日常会話ならば空気に拡散しているのに、ネットではストックされるのは気持ちわるい。何でかといえば、インターネットの起源に起因するものではあるのだと思うけど。
そのへん、もっと気楽なものがあってもいいなと思わないでもない。
Google日本語入力をいれてみた
ウルトラ使いやすい。ATOKはMS-IMEに慣れていると微妙に使いにくかったりする。
Google日本語入力はMSにわりと合わせている。かなりいい感じ。
あと日→英の変換がけっこうすごい。
あっぷるを変換すると
Appleとか余裕ででてくる。
ちょっと試してみるといいかも。
僕はこの世界に責任があるんだ
村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だったと思う。読んだのは中学生くらいのころなのに、終わりの印象は、今でもべっとりと頭にこびりついている。
「僕はこの世界に責任があるんだ」
そんな台詞があったかは定かではないか、世界の終末に殉じる主人公は、ともに滅びることを選択していたはずだ。不健全で間違っているといわれるとそれまでなのだけれど、人間の世界への認識なんて、根っこのところでそんなに変わるものでもない。自分が関わってしまったことには、自分のセカイに取り込まれてしまったものには、どうにも責任を感じてしまう性質というのはある。
エロゲーのKanon問題もそんな感性から端を発するのだろう。
エロゲーのテンプレートには"ヒロインを救済することで結ばれる"というのがある。なぜ救済することで結ばれるのだろうか? 救済の意味するところが本質を全うさせることにあるからだろう。本質を全うさせるというのは、ヒロインの唯一性を承認することでもあるし、唯一性の承認は恋愛と根っこのところで共通している。恋心は相手が自分にとって唯一だと見定めることに似ているからだ。
一方でエロゲーの多くにはヒロインが何人かいる。そしてそれぞれのルートでそれぞれの物語によってそれぞれのヒロインが救われて主人公と結ばれる。
その救いには確かに感動がある。私たちはその物語に参加し、主人公の行動を選び、そしてヒロインを救って、報われる。
だが"ヒロインを救済する"ということは、物語の初期状態ではヒロインは救われていない、なんらかの不全を抱えていることになる。誰かを幸せにしようとすれば、その誰かは現状幸せではないといけない、とんでもない皮肉だ。
そしてこの皮肉は、自分の選択によって救われないヒロインの物語が発生するという問題を突きつけてくる。
誰かを救えば誰かが救われない。それをKanon問題といったりするようだ。
この問題をそのまま訴えかけた物語に『君が望む永遠』がある。本来のストーリーの外、作品全体が所有していた問題をストーリー上に落とし込んでいる。
誰かを選ぶことは誰かを選ばないことだと、三角関係で描いている。選択には常に罪悪がつきまとうよ、とでも言うのだろうか。
選択は可能性の虐殺なのだから、それはそうかもしれない。
久しぶりに秋田。
春樹とイーガンとKANONと君のぞとクロチャンとYU-NOを並べて語る気だった。
クロチャンは「誰にも選ばれない」というユニークな回答だなーってだけ言っておきたい。
読了日記
お正月はいかが過ごされましたでしょうか? 私は風邪により寝正月をゆっくりと過ごしました。
近ごろマンガやラノベの類が読めていません。どれくらい読めていないかを数えるために、読んだ本のリストアップでもしますかね、今年は。そうでもしないと更新しないし。
- 作者: 平坂読,ブリキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 文庫
- 購入: 33人 クリック: 924回
- この商品を含むブログ (271件) を見る
ラノベ部とか生徒会とか、部室で会話しているだけのラノベが流行ってるのかな。
続きは読んでこうかと思います。
生徒会の五彩 碧陽学園生徒会議事録5 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,狗神煌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/04/20
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
1巻の時点で全て終わっているので、読まなくても良いといえば良いのだけれど、オチだけは読みたいんで通読していくしかないか。
- 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 267回
- この商品を含むブログ (159件) を見る
私から見るとキャラクターの行動が支離滅裂なんだけれど、それでもなんか納得できる。私とはぜんぜん違う回路で考えがあるからなんだろうな。
上手く作ってあって面白い小説です。
- 作者: 河合克敏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/07
- メディア: コミック
- 購入: 10人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (101件) を見る
あとはBaldrSkyDive2がやっと真ルートクリアしました。軽く200時間くらい吸われている気がします。
業務に支障がでないようにしか出来ませんから、地獄はやっても鯖はできないかな。時間的にちょっと無理。
プレイしての感想は、マグネッティ・フィールドが敵をまとめられてすげー気持ち良い! 射撃武装で、射撃を鍛えはじめてからは、ちょっと効果時間が物足りない気もしますけどね。射撃コンボ、真面目に考えようかな。ASスティンガー始動とかで。
ストーリーは量子論モノ*1で、並行世界が絡む話ですね。AIによる量子論的ネットワークによって並行世界と繋がる設定みたい。独特なのは「リアル」は繋がらないけど「ネット」は繋がるってところかな。「量子論的ネットワーク」が重ね合わせの状態になっている。ネットを構築するAIの、独立した思考クラスターであるエージェントが観測者としておかれていて、ここら辺が空ルートで説明されるとは思うんだけど。
ついでに設定がギブスンからオマージュしまくりなのとか、そういうの好き。「オノセンダイの最新型コンソール」とか「チバシティから取り寄せた最新のナノマシン」とか。
ま、そんな感じで日々のフィクション関連でした。
*1:今作ったジャンル
仕事とか
4月からもう8ヶ月、あっという間に年も末です。
右も左もわからない新入社員から少しずつ仕事にも慣れてきたわけですが、
ようやっと少しずつ仕事の要領が分かり始めてきました。
そんなところで備忘録ていどに、要領などまとめておこうかという趣旨。
どうも仕事にはグランドルールみたいなものがある様子。
仕事はタスクがいくつもつみ上がって出来ているわけですが、タスクがうまくなるのと仕事がうまくなるのは別っぽい。
仕事中っていくつものタスクがあるので、これを並べて一気にやるのは無理がある。一つ一つ順番につぶすしかありません。
なので、まず一番大事なのは手持ちのタスクを把握していること。つぎに優先順位をつけること。
私の優先順位のつけかたは、タスクのボリューム、期限、重要性、基準に決めています。
タスクのボリュームが小さく重要性の高いものがプライマリ。たとえばメールで資料をなげるなんてタスクは何より忘れるので真っ先にやります。
セカンダリは期限が短く重要性の高いもの。顧客からの急な依頼などです。
その次は期限が短く、重要性の低いもの。議事録なんかですね。
そして期限が長く、重要性の高いもの。ここは「自分がやりたいこと」なんかが来ます。たとえばルーチンの自動化や手順書の作成がそうです。
最後はボリュームが小さく期限もながくて重要性の低いもの。気分転換です。
とうぜん期限が長く重要性の低いものはやらない。タスクから抹消。
しかし期限とか重要性ってどうやって測るんだろうという問題があります。期限はともかく重要性は難しいですよね。
主に重要性は「人から頼まれたか」「目的がなにか」「アウトプットがどこにつながるか」なんて観点から測っていますが、もっとブレイクダウンするのが今後の課題です。
重たいタスクの管理方法な気がしますが、続けられる間は続けていこうかな。
さて、来年もがんばるぞ。
こんなネトゲーやりてぇなぁ。
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 343回
- この商品を含むブログ (123件) を見る
どんなネトゲーならやりたいか、みたいな話。
ネトゲーのいやなところが主に二点あって、
「廃人最強」
「仕様変更や上級職公開などによるキャラメイク全否定」
で、どんなゲームなら満足よ? というね。
1.基本Wiz
迷宮に潜ってく。死んだら塵になる。
2.バランス
クリアされた階は難易度激減、もっとも利率の良い狩場が攻略されている階+1階な感じ。
なので「トップレベル」に追いつくのは五時間くらいで済む。ただし「頂点付近」に追いつくのはかなり難がある。
3.PKアリアリ
PKの旨みと、後進育成の旨みのバランスが上手くできてると面白いよね。
そんなことを考えた。物好き以外やりたがらないよなぁw。
ここんところ読んでいるもの
生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,狗神煌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/01/19
- メディア: 文庫
- 購入: 23人 クリック: 332回
- この商品を含むブログ (291件) を見る
なんか『やっぱり猫が好き』を思い出すんだよな。構造が同じだから。
『やっぱり猫が好き』を生徒会シリーズ好きな人は見て欲しいかも。
- 作者: 鮎川歩,染谷
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
セーブしたい! と強く願うと、人生をセーブできる少年の話。セーブデータをロードするには死なないといけない。
死の軽さが生の軽さに直結していて、主人公がぐだぐだしてる、とかなり分かりやすい。
テーマ的には『セーブ機能』ってものの都合の良さを保持したまま一回性へ回帰してく展開になってくのでしょう。
そうしないと、ねぇ。
この『セーブ機能』なんだけど、永劫回帰を取り込んで、実は時をすっ飛ばす機能だったら面白いな。
つまり主人公がまったく同じ人生を生きた宇宙になるまで時間を進ませる能力。そうすると人生は一回きりであり、全ての悲惨は結局避けられていなかったという……。
- 作者: 麻生みこと
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (97件) を見る
物語の主軸がどうなっていくか? が気になるのですよ。
キャリア こぎつね きんのまち 1 (クイーンズコミックス)
- 作者: 石井まゆみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
の続編! ワラシ様はオヤシロ様のパクリ! it's joke.lol haha.
ワラシかわいいのうかわいいのう