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 ネットをうろうろしていてもう10年以上たっているんだなー、そうふと気づいた。
 この十年ネットをみていて、ネットでよく感じることであり、そしてたまらなく嫌な気分になるのが、羞恥心の欠如した文章だ。たとえば、イラクでの事件以来「自己責任」なんて言葉がよく使われるようになったけど、そこにはものすごい卑しさがあるように思えることが多い。
 「自己責任」と念仏となえれば、攻撃してもかまわない、まるで自分に罪がないとでも言うかのようだ。人を攻撃することを自覚している人が、どれだけいるのだろうか? 僕には、ほとんどいないのじゃないかとすら思える。そういった覚悟のない攻撃をする人間を醜悪と思わないのだろうか。品性がないと思わないのだろうか。
 「相手が悪ければ攻撃してよい」なんていう理屈が、まかり通っているように思える。わが身可愛さからでる理屈は、屁理屈だ。そういった意見が真摯な意見を叩き潰すとき、どうにもならない憤りを覚える。
 こう考えて、我が身を見つめると、数え切れないくらい無自覚な攻撃をしていて、その度にどこかの誰かを傷つけたのかもしれない。やはりひとつの意見を表すことは、多かれ少なかれ影響を与えるだろう。その影響にプラス・マイナスがあって、プラスを出していれば、まぁよしと思うのだけど、どうにもやりきれなくなる。