下の文章を書いていて思い出した。

胸にしみる 空のかがやき
今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このやるせないもやもやを
誰かに告げようか
 
悲しくてやりきれない サトウハチロー作詞・加藤和彦作曲

 なんとなくもやもやを誰かに告げたくて、こうやってブログを書いているのかもなぁ。よくわからない怒りで文章を書き散らすことが多いし。
 なるべく楽しさを共有するための文章を書くようにしよう。
 引用した歌詞はザ・フォーク・クルセダーズの『悲しくてやり切れない』から。フォーク・クルセダーズは父親の影響で、保育園の頃から聞いている。その頃はまだまだカセットも現役だったし、LPも現役だったと思う。
 擦り切れたテープから聞こえてくるのが物悲しくて、当時はあまり好きではなかった。『ひょっこりひょうたん島』や『帰ってきたヨッパライ』みたいな、明るい雰囲気の曲が好きだった。子供だったしね。この前久しぶりに聞いてみたら『帰ってきたヨッパライ』の最後の念仏が「It's been a hard day's night」と言っていることに気づいた。
 歌詞が面白くて、J-POPに飽きてきたなんて人にはお勧めかも。ベスト版もでているしね。一番好きな曲は『青年は荒野を目指す』ウェスタンな情景が目に浮かぶよね。あと『水虫の唄』も好き。

せつなくうずく水虫は
君と僕との 愛のしるし

 最近の音楽ではあまり聞かないユーモアだなぁ、と思う。
 わからない人向けに解説しておくと
「うつされた水虫が疼くたびに、心せつなくなる。この水虫が君と僕が愛し合ったしるしなんだろう」というような意味。「水虫が愛のしるし」だから、妙に感傷的な雰囲気にもならず、思い出のなかで愛し合ったことの様子がみえてくる感じ。ひねり方が好きなんだよな。