感覚で理解できる文脈

ニコニコユーザー限定の話だけど
ゼータ・たぴ・ぱん - ニコニコ動画
これ単体でも面白いが、大量の引用を抱えていることに注意してみて欲しい。僕の知る限りの引用元を列挙すると
音楽
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1363021*1
『ふたりのもじぴったん』(アレンジ)を初音ミク。 - ニコニコ動画*2
踊り
OVERMAN キングゲイナー OP by kamoshida911 - ニコニコ動画
Loituma - Ieva's Polka (Original) - ニコニコ動画*3 *4
その他
ラストのシーンはアトムのラストのパロディ。モグラが浮いているのはカーズ(ジョジョ)のパロディとの指摘もあったが……。
ねぎをケツに指すのは、風邪の民間療法……というのはエロ本で手に入れた知識(ネタ)かもしれん。
月には星条旗が立っている。月の重力は地球の六分の一、だったはず。
と、まぁ色々な引用がなされていることに注目すると、別の面白さが見えてくる。というか楽しむ視点が増えるという意味で、その楽しさは通常より高まると思われる。
これが文脈的理解ということにつながっていますよ、という話。
文脈的に最初にあげた動画を評価するなら、一見狂っているだけに見える動画が、かなり計算されて作られたものだということがわかる。また、過去の様々なイメージを引用して合成、つまり洗練させて過去のイメージを破壊して、新たなイメージを創造している。これは文脈的な創造といえる。
なんてことが言える。意味があるかはともかくね。
イノベーティブという言葉は「革新的」と言われがちだが、破壊的創造の方が近いと思う。出展はシューペンターという経済学者の著作だったかな。
過去の価値を壊すほどの革新でないと、イノベーティブとは言えないような気がすんだが、どうなんだろ。なんでこんな話をしているかというと「初音ミク」というイメージを破壊して、新たなイメージを創造したMADはイノベーティブだぜ! と思ってんだがどうだろうか。

*1:空耳からミクの読んでいる本はエロ小説と思われる

*2:本当の元ネタはゲームのもじぴったんから

*3:ブリーチのアニメのワンシーンとロイツマの音楽を合成したのがアメリカで流行ったそうな

*4:ミクがねぎ回しを始めた元ネタがどこかは不明