ザ・ゴール
社会人は金があって良いね。やっと読めたよ。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/05/18
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結果をだすこと、数字をだすこと、ってのは「ある評価体系における」という頭が隠されている。つまり評価体系自体が現実にそぐわなければ、是正すべきはプロセスではなくて評価体系それ自体ということになる。
ここで「評価体系」はおそらく、数学的な正しさや論理的な正しさは不必要で、現実にそってさえいれば良い。*1
現実にそった評価体系はゴールと指標からなるだろう。こう仮定すれば、ゴールは抽象的なポリシーに近いものであり*2、指標はゴールへどれだけ近づくかをはかるものになる。
このとき指標はあくまでツールである。指標自身を高めることは決して目的にならず、ゴールへ近づくことが目的であり続けるはずだ。ゴールに近づいても指標が高くならない、逆に指標が高くなってもゴールに近づかない、といったことがあれば、間違っているのはプロセスではなく指標である。*3
指標が間違っているのに結果や数字を求めるのは、ほぼ無意味に近い。*4適宜、評価体系の見直しをする癖をつけたほうがよいのだろう。
結局のところ「知識とは道具である」という常識なのだ。思考を放棄するのはなかなかに怖い。