オタとフク

 脱オタでファッションがうんたら、という記事をちょくちょく見かける。
 大体は以下のような意見でまとまることが多い。

  • 風呂はいれ
  • 髪切ってセットしろ
  • 清潔感のある服装をしろ
  • 一緒に歩くやつが恥ずかしくない格好をしろ

 だいたいこんなところか。
 間違ってはいないとは思うんだけれど、なんかもったいない。俺だったら貴重なマンガだのエロゲだのアニメだのラノベだのを消費する時間と金をさいて、こんなことしたくない。
 なのでネガティブ・インセンチブではなくポジティブ・インセンチブなことをつらつら書く。
 おしゃれの楽しさを知ったほうが良いのだろう。服の趣味はひとりひとり違うので、おしゃれと見られることは、あまり重要ではないと思うのだ。
 おしゃれをしてみると、町へでる気分がちょっと変る。
 適当な格好で、目的をはたすためだけに行くのとでは、ぜんぜん違う。
 服の着合わせを考えるだけで、ぜんぜん違う。
 周りからどう見られているんだろ、変だと思われていないか、ああいうのイイなとか思われていないだろうか、とか考える。
 逆に周りの人の服装をみて、あの人カッコイイな、ああいう風に服をまとめればいいんだ、とか考えたりする。
 そうすると服を売っている店に入って物色するのも楽しくなる。
 街へでるのが作業から、遊びになってくる。もちろん、だらだらしたいだけの時は、適当な格好ででかければいい。
 周りから服装に気を遣うのを強制されるのではなく、おしゃれするのは楽しいことなんだと思う。
 
 なんとなくわかるけど、服装のセンスなんてないし、人目も気になるし、と思う人も多いだろう。
 そんな人は、まずどこでもいいから都市部に出て、周りの服装をみれば良い。そうすると「あ、オシャレだな」と思う人の一人くらいはみつかるだろう。そしたら、その人が「どういう色合いの、どういう形の服を、どういう組み合わせで着ているか」を見れば良い。まちがいなく発見がある。
 そしたら、それと一緒に全体のイメージを覚えて服屋に行く。あとは自分の体型に合うかだけを気にして服を買えば良い。
 で、帰ってからひとりファッションショーをしてみる。まず間違いなく似合わない。組み合わせが上手くいかないのだ。
 ゲームだって、最初はたいてい上手くいかない。失敗を繰り返してうまくなるものだ。だから失敗を気にせず、自分がオシャレだと思う格好に近づくように、服を買ってけば良いのだと思う。
 金がかかる? それは諦めるしかないよね。