思想はどうでも良いので、一利用者として考えてみる

常識という名の思考停止。 - Something Orange
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20081107/p2

 個人的に図書館には資料価値の高くて値段の高い本を集めて貰いたい。
 だが何を資料価値とするかは難しい。例えば萌え漫画一つとっても100年後には2000年前後の習俗を伝える貴重な文献になる可能性もある。
 一方で、「資料価値が高くて、値段の高い本」ってのは需要が少ないことが多いという問題もあるだろう。しかしながら、知識という財産を蓄えて貰わないと、必要になったときに困ったことになる。
 需要が少なければ図書館に入らなかったり、入っても廃棄される可能性も高いだろう。例えば『武器としての宣伝』*1というナチスドイツの宣伝に対する批判本があるけれど、著者の活動や発刊されたタイミングを考えると、僕には貴重に思える。さて、これは利用者がいない*2ので廃棄して構わない、とするのはいささか乱暴だろう。
 実はこの話、予測可能性や需要や歴史的価値など、実利的な問題が色々と突っ込まれているのではないかなー、等と思うのである。

*1:普段利用しないので最近(っていても二年位前)に借りた本

*2:こともないのかもしれない。具体的にそうかは知らない