同じものを見てきてないなぁ

オタクが現実の問題について考えるとき・語るときの注意点
http://anond.hatelabo.jp/20080709011616

カッコイイズム

 まぁ、わかる。けどカッコイイものへの憧れって一般化できるのでない?

善悪二元論……敵の悪魔化と味方の無謬化
正義と悪の戦いというものの見方。典型的なヒーローものの論理。
敵=悪玉の論理。相手が何か一つでも悪事をはたらけば、事の大小も問わず、責任の限界も取り払って、相手を邪知暴虐な悪の枢軸にしてしまう。

 森見じゃないんだから(笑)。正義と悪の戦いって、オタカルには逆に少ないと思うんだけど。幼年向けのアニメや特撮は概ねそうな気がする。けど、オタ向けになってくると、消滅していくような??

問題の人格化
肯定・否定問わず、あらゆる対象を大小さまざまに人格化・キャラ化する論理。

 これはちょっと面白い。物事を単純化*1しないと人間ってまず、理解できないけど、それをキャラ化して理解するのがわかりやすいってことだろうね。キャラクター文化? 引用から後はちょっと牽強付会とも。

感情移入と過度の思い入れ
対象へ感情的・感傷的に没入する。対象と一体化した共感・同情。惚れた状態。マイナス面が見えなくなる。あばたもえくぼ。

 だからこれはオタクではなく(笑)

主観主義・心情主義
主観的心情と客観的現実とを同一視。あるいは、客観的現実を無視。
典型的な形態としては精神論。あきらめず努力すれば必ず夢は叶うという心情(ジャンプ的な少年マンガにも、少女マンガにも共通した心理)。

 主観的なジャンプ的、少女マンガ的だなぁ。サクセスストーリーかどうかって話と、叶えたいなら諦めずに努力しようって話がごっちゃになっとる。
 それはともかく、思えば叶うってもんでもないが、思わないと叶わん、というか叶っても気づかん。(変な文章)

観念的空想
観念的な空想をもとに話をしてしまう傾向。「あれは??に違いない」「これは??なのではないか」という、根拠の薄い空想や概念操作を前提として議論を展開する。

 ふむ。これは言えるかも。ただ、それがオタク的かには?

拗ね者意識、ルサンチマン
オタクがなお社会的弱者であるという現実から引き起こされる心理。潜在的にせよ顕在的にせよ、自分が疎外されているという意識。
こうした疎外感や拗ね者意識はオタク文化が閉鎖的土壌のもとで独自に発展する要因ともなったが、関心が外の現実に向けられた場合、マジョリティ・メインストリーム・既得権益、さらにはほかの社会的弱者に対する引きずり降ろしの心理がはたらく。

 実はあまり自分のことをオタクとは思っていない。他人からオタクと観測されるので、めんどくさいから自称オタク。ただルサンチマンは結構溜めてるなぁ。それで自己正当化をしようとは思わんが。発散しようとするかは、その人の倫理性の問題じゃない? オタクがルサンチマンを溜めやすいか? には、自分のことを素朴にオタクと認めてキャッキャウフフしている人たちを眺めてルサンチマンを募らせている僕には疑問がガガガ。

「正しさ」信仰による偏向
どこまでも「正しい事実」を追求する態度。オタク文化の創作物のなかには「正しい公式設定」が存在しうるし、作品解釈をめぐってはそうした(しばしば枝葉末節に渡るほどの)「正しさ」が重要な論点となる場合がある。オタクのパラノイア的側面。
しかし、現実世界においては「正しい公式設定」は存在しない。

 んー、これはどうなんだ? 熱心だなーって思う人は凄い追及しているねー。ただ正しい事実を追求する態度は非常に優れた態度だと思うよ。現実世界においては「正しい公式設定」は存在しないけど、「観測的に正しいと推定される事実」は存在するので、それを追求しないのはつまらない相対主義に陥ってフッジサーン。

中道、無関心への逃避
積極的な主張をするのではなく、むしろ中道や無関心を言うことで、現実の多様性とそこから要請される態度決定を忌避しようとする心理。「人それぞれ」という底なしの相対主義もこの系列。
しかし中道や無関心も歴然とした1つの立場である。これを認識することが肝要。むしろこうした無自覚な中道派や無関心派は、普段から積極的に態度決定する訓練をしていないだけに、イザというとき冷静な判断ができないおそれがある。

 んー、わからないでもない。要するに優柔不断を中道と言い換えるのを指しているんだろうけど、オタクとリンクさせている理由が一切書かれていないんだが。

議論ずらしと無責任
「ネタ」「ベタ」「メタ」という形で議論のレヴェルをずらす傾向。オタクのスキゾ的側面。
空想や観念の世界に思いをめぐらす議論ならともかく、現実について考える・論じるときにこれをやると、とんでもない無責任な方言、責任回避になる。
とくにネットのような場所では、万人が非常に気軽に意見表明できると同時に、その影響範囲はきわめて広範囲に及ぶ可能性があり、責任は思いのほか重大。他者に責任を転嫁したり、「ネタだから」などとごまかすくらいならば、意見表明などしないほうがよい。

 議論のレベルはずらすっていうか、ずれていたりすることはよくあるでしょう。んで、それをすり合わせないと本当に話しにならんわけで。ベタな話しているときに「ネタだから」はねーよって思うので同意。

 全体的に見て「議論の時に注意したいこと」として同意するけど、「オタクが」って定型句はどうなんだろう。釣りっぽいなぁ。最後のほうオタクがどーのとかなかったし。

*1:問題の分割とか含めて