SexFriend

 たまにはエロゲの紹介でも。プレイしたのは何年前だったか、記憶もおぼろげだけど、地味に良い作品だった。
 タイトルが物凄い直球で、中身もまんまである。主人公とヒロインがひょんなことからセックスフレンドになって、毎日保健室でセックスをしまくる、とてもシンプルな話だ。システムが古臭くて、なつかしのおさわりモード搭載である*1。なんのことか分からない人に説明すると、マウスポインタが手とか舌とかのマークに変わって、CGのポイントをクリックするってシステムですね。昔は多かったんですよ。僕はパソパラでゲームを脳内再生していた時代は、本当にそうだった。
 さて、ここまで何がよい作品なのか、と突っ込まれそうなのですけど、作品の雰囲気作りに非常に気を使っている作品だという点。
 例えば絵は鉛筆画っぽい線で、年頃の繊細さ、みたいなものが伝わってくるし、ストーリーはもろエロゲなのですが、寝物語に主人公が思いつきで作る童話が語られたり、ちょっとづつ心の距離が近づいていくような描写が淡々と綴られます。
 この淡々としているところが秀逸で、悲劇も喜劇も陵辱も萌えも脂っこいエロゲ業界で、なかなかにレアな作品づくりであると言えましょう。結構ね、ある種のリアリズムみたいなものを感じるね。思い出すもの、色々と。というわけで、エロゲヲタには一度プレイしてもらいたい作品です。

*1:!