国家を一つの経済主体と考える

 国民という会員に対して、サービスを提供することで対価を得る経済組織である。
 この経済組織は、いっぱい対価をくれる人をたまに特別扱いするし、昔のプレジデントは「貧乏人は麦を食え」なんて言ったりもしたそうだ。まぁ自分で決めたルールを自分でやぶっちゃうような人がいたりもするし、健全な組織とは言えないのである。
 この組織の面白いところは、会員も組織の成員になっていることである。直接、間接を問わず、おおよの人は組織の生産にカウントされる行為をしている。なかなか見当たらない組織だ。
 さてはてこの組織、赤字続きでちょっと首が回らなくなっているらしい。困ったものです。
 こういうとき、普通の会社ってリストラクチャー、規模を小さくして赤字も小さくしようぜ、ってなるのだろう。そうすると、生産性の低い人の大量解雇という手が思い浮かぶのだけど、そうすると年収ウン万以下の人は、強制退会していただく、とかそんな話になるのかもしれない。なかなか合理的な政策ではなかろうか。
 絶望した! 希望の抱けない社会に絶望した!*1
 
 しかし実際どうなんだろうね。学生やっていると「国民という会員に対して、サービスを提供する」ってフレーズを言う人がいるけど、準社員というか、少なくとも組織運営に携わっている一人でもあるわけで、まるでお客様のような発言に思える。ここはやっぱり基本に立ち返ったほうが良いのかな。
「国家があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが国家に何をできるかを考えてください」
「え?」
「あなたの心です」

*1:アドヴァイスされたし、特に人に訴えかけようという記事でもないから使ってみた