乙男
- 作者: 菅野文
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/12/18
- メディア: コミック
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お話
女性よりも深い乙女心を持つ男の子が、男性よりも高い漢度を持つ女の子に恋をした。二人に甘い関係が訪れる日は来るのか? が延々と続くお話であると思われ。
魅力
性別の役割を逆転させたところが面白い点だけど、それ以上のところは今のところ見当たらない。というか後は普通の少女マンガとしての面白さ。ただ今やるとべたになってしまう少女マンガを、性別の配置を転換させたことでちゃんと描く事ができるようになっている点が持ち味なので、この路線で突っ走って欲しいなと思う。
セックスも暗い情念もなく、明るい青春物って今だと珍しいじゃないのかな? 余り少女マンガは読まないから、今どうなっているかは詳しくないんだけど、こういったべたべたの恋愛幻想的な話は、一昔前の少女マンガが放ってた輝きだと思う。
そして僕はそれが大好きだ。
- 作者: 池野恋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/10/18
- メディア: 文庫
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というわけで、今時の女の子も恥ずかしくなく、乙女心を満たしたい男にも、配慮の効いたオトメン、素晴らしいと言わざるを得ない。僕は読めて幸せです。みんなカワイイ物が大好きなんだよ。敷居の住人に書いてあった!
ところで漢に対応する女性への形容詞がないので、漢女(おとめ)なんてのはどうだろう? 誰かすでに言ってそうだけど。