↓のについてちょぼちょぼ

 「ディバイデッド・フロント」=「隔離戦区」は現代社会の縮図として捉えるのが、テーマ的には正しいと思うのですが、そうすると客観性のある記事を書くのが難しいのですよね。社会学などのツールで、隔離戦区の妥当性を検証しないと、どうしても空虚な議論になってしまうかな。
 ただ、我々が普段感じている空気として「永遠の戦いを要求される」「閉塞した社会」は見出せる。それが僕だけの世界観なのか? というと、違うと思う。これはエヴァなんかにも共通される空気だと思う。*1
 この世界で社会の利益と個人の利益が対立してしまうことは良くある。これは宮沢さんの配置なわけですね。全体としては「しょうがないこと」に個人が「絶望的な状況」へ追いやられる。
 それとどう向き合うか?
 そして、社会と個人は本当に対立するものなのか?
 これって物凄い現代的な作品のテーマだと思うのだけど、それに対するよくある結論は「克己主義」。ただ克己主義というか、獣性への回帰と弱肉強食の肯定は個人としては最適化され得るけど、社会に対しては害をもたらし得るというのが下の記事で述べているところ。
 ディバフロの絶望しない為の方策は、そうじゃなかったと思う。それを上手く表現できるといいなぁ。

*1:ただフィクションだから、僕の読み取りに左右されてしまうのでどうしても主観にならざるを得ない