純然たる日記

 疲れてばたりと寝てしまった。午睡というかなんというか。それで夢をみたのだけれど、悪夢のような悪夢でないような夢だった。
 夢の内容は蜘蛛と格闘するというものだった。風呂掃除をしようとして蓋をあけると、中から異臭がする。水が黒ずんで、髪の毛が浮いていたりと異常に汚い。栓を抜いて、シャワーでこびりついた垢などを流そうとすると、水に流されまいと踏ん張るひとつの物体を見つけた。
 蜘蛛だ。拳大の大きさの体から、ベージュ色でてかる、ヤシガニのような蜘蛛だった。シャワーの水流で排水溝にながそうと決意し、水を浴びせる。蜘蛛の体は重いらしく、なかなか流れていかない。
 シャワーの水流を強めるために栓を開けて、熱には弱かろうと温度も上げた。蜘蛛は次第に根負けして、排水溝から逃げ出そうとしていく。
 だが、蜘蛛が排水溝に足を引っ掛けて、少し逡巡したあと、頭の方をこちらに向けた。気づかれた、そう思った瞬間に、蜘蛛はかさかさと音を立てて僕に近寄り、足元まで来ると、飛んだ。
 そこで目が覚めた。

祖母について

 ふとニコニコや2ch等のサービスを80くらいの人が使っていたりするのかなと思った。その光景を思い浮かべるとなんだか微笑ましい。
 僕は老人萌えなところがある。というのも、祖母がけっこう愛らしい人だからだ。身長は140cmくらいで、おっとりとしたよく笑う人だ。体つきは丸くぷにぷにしていて、しわしわなのがまた愛嬌がある。たまに僕のところへ化粧品だのをもってきて、英語を読んでくれと、スペイン語だったりフランス語だったりロシア語だったり英語だったりする文章を和訳させようとする。英語ですら中学生レベルな僕には無理な話なのだが、アルファベットを読めない祖母の頼みは断りづらく、英語のときはなんとか和訳に挑戦したりしている。
 一度も怒ったところを見たことがなく、どうしたらあんな人ができるのだろうと思っていたら、どうも祖母はお嬢様だったらしい。祖母の話によると、祖母の父は「東京帝国大学卒の哲学者で、駒大教授の坊主であり、手のひらを怪我している部分にかざすと痛みをとれる超能力をもつGHQに土地をもってかれた元地主」らしい。それなんてラノベ? という良くわからない人物だ。僕に一切の能力、地位が受け継がれていないの不思議なので、とりあえず坊主だったということだけは信じている。祖母の実家は確かに寺なのだ。
 さて、そんな父親に蝶よ花よと育てられ、駒大の教鞭をとるときに一緒に上京してきた祖母は確かにお嬢様なのだろう。家事炊事も父親にやってもらっていたらしい。
 そんな祖母を、僕の親は「生活能力がない」というが、戦時中に東京にいた祖母は学徒動員で工場で働いており、燃え上がる職場をバケツリレーで消したとニコニコ語っていた。戦後祖父と結婚したが、祖父はホンダで働いていて、当時300人程度の中小企業だったホンダでは給料が株で払われたりしていたそうだ。当時では紙くずみたいな株券だ、お金にも換えられず、近所の人に米や醤油と交換してもらったらしい。パンツを買うのは三枚までと決めたりと生活苦もあったようだ。やはりニコニコにしてそれを語っている。
 とはいえ実際にぼーっとしているところがあり、洗濯物を干しているときに転んで洗濯籠にお尻がはまってしまったり、なんだかなぁと思うところもあるが、かわいいのでよし。というか、祖母の外見を萌え絵的にしてそのまま描けば、十分萌えキャラになると思うよ?
 そんな祖母には、趣味の海外旅行を楽しみながら幸せに長生きして欲しいものである。

本屋の話

 行きつけの古本屋へ行って、いくらか本を買ってきた。積んでる本が多すぎるので、今月は買わないはずだったがおかしい。きっと陰謀が働いているに違いない。
 陰謀と本、といえばトンデモ本だ。と学会あたりが『トンデモ本の世界』という本を発行していたように思うが、世の中にはそういう本がある。フリーメーソンがどうの、ナチスとオカルトがどうの、世の中にはユニークな世界がある。
 さて、今日の獲物の中に『嫌・オタク流』がある。まぁ、あれだ。オタクでこの手の本を読んだことがあるなら誰もが思うだろう。
 こいつはクセッーーッ!! ザーメンの臭いがプンプンするぜーーーーッ!*1
 どうせ釣りだろうなと思いつつ、釣られてしまうがオタクの運命。ならば徹底的に叩いてあげましょう。古本屋の利用に戸惑わない類の本は気楽だね。ちょろちょろと細かく叩く記事を連載していこう。

*1:どうせオナニーだろって意味ね