ポスト民主主義

 民主主義の次は何が来るだろうか。貴族主義な気がする。
 現在日本では、日本国籍をもつ二十歳以上のものは選挙権を与えられる。
 政治に興味のない人、知識のない人、理性的な判断のできない人、経済に知見を持たない人、個人の能力・嗜好に問わず与えられる。
 では国民はこれらについて十分な嗜好と能力を持たないといけないか、というとそんな話になるはずもない。情報を入手することは生活時間の圧迫に繋がるからだ。それを好き好んでやるなら問題ないけど人に言われてやることじゃない。
 権利と義務はコインの裏表だ。生活時間の圧迫を義務にするなら、権利を与えなければいけない。よって、選挙権、被選挙権を資格制度にすればよいんだ。
 ロバート・A・ハインラインは宇宙の戦士で軍務を退いた人間にのみ市民権を与えた。

宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))

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 そうやって、ある一定の能力があると思われる集団に与える*1ことで、国家の運営を健全にすることは可能かもしれない。
 
 こんな思想がまかり通らない内は、国民がある程度理性的だと判断できるけど、まかり通ったら貴族主義にでも移るしかねぇなと思うわけで、今からその時に「どのような集団にあたえるか」を考えておいた方がよい気がしないでもない。僕はそうなった時は「選挙資格試験」と「被選挙資格試験」それに対しての哲学を形成するための学校を作るべきだと思う。つか学校に関しては今からでも作って欲しい。無料で自由に講義を受けられる形式のね。

*1:他に例をあげるなら、試験に対して一定の成果をあげた集団