カルバニア物語

 ファンタジィは女性をどう描いて来たか。 - Something Orangeで紹介されていて読んだのだけど、面白いなぁ。
 11巻で主人公のエキューが公爵になるのだけど、ああ始まったなぁと感動した。
 
 カルバニア王国という架空の国を舞台にした漫画なのだけど、主人公エキューの幼馴染が女王になるところから物語が始まる。主人公のエキューは公爵の娘でありながら野生的な野心家。そのエキューの、社会的な女としての存在に悩まされたりしながらの、ほのぼの領地経営ライフを中心にお話は展開してきた。
 そして11巻でついに、念願の、女性初の貴族にエキューはなる。女王と女貴族、それは史上初の事件だし国のあり方が変った瞬間だ、そう思った。
 これって信長が始まった、と思う瞬間と似ていて、多くの人は桶狭間の戦いを始まりって感じると思う。少なくても僕はそうだ。当然それまでにも色々のエピソードを経ているのだけど、やっぱり桶狭間が始まりだ。
 それと同様にエキューの話はここから始まる。それだけじゃない、女王の治世の元のカルバニアもここから始まるんだ、そういう大河ドラマ的感動を、カタルシスを覚えた。