[本]耳刈ネルリと奪われた7人の花婿

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)

読了

お話

耳の刈られた従者を従えて、『本地』の高校へやってきたシャーリックのお姫様、耳刈ネルリ
語り部は『中央委員会』の局員を父に持つ『本地民』レイチ・レイーチイチ。
『連邦』は広く、本地とそれ以外では文化も違う。対立、いざこざ色々あって、今度の話は演劇大祭。
演劇バトルの敵役、チェリ・チェリョーハム、招かれた文化英雄・コーチキン、華やかな舞台の裏で陰謀が進行する。
レイチら一年十一組は劇を成功させられるのか?

紹介

『連邦』に『委員会』、どこかにありそうな政治システムである。
耳刈ネルリ入学万歳万歳万々歳』ではチラリとしか見えなかった『連邦』の話が、本筋の裏側で少しずつ語られていく。そして最後に語られるのは『連邦』のその後である。
コーチキンに曰く「全てはネルリから始まった」。「ネルリ」が『本地』にくれば、動乱もまた来るというもの。二世ネルリでも同じことである。
というわけで耳刈ネルリと奪われた7人の花婿は、『連邦』のその後の始まりの話である。
そんな動乱の序幕を経て、レイチが知るのは「愛」である。ネルリの傍でことの顛末を見届けることが確定したレイチであるが、さてはて今後はどうなるんだろうね。