ネギマで合理的じゃないところ

 包囲された記事で、釣りって発言したじゃんおまえ、と誤解されたので、今更ながら言い訳+前置き。「結果として釣りになってしまったかも」というのは、要するに「死ぬ」っていう刺激的な言葉を使ってわかりやすく書いたから、それが釣りになってしまったかも、なってたらごめんなさいの意。
 某アダギウムさんの言うとおり、死ぬかどうかってのは重要じゃないけど、分かりやすくしようとすると誤解される可能性があがる。なるべくそれを避けたいから、電波でいいやと思っている。
 さて、そんな僕ですが、余り人が見ないサイトだから大して反響もないだろと思って、攻撃的ともとれることを発言して、反撃*1されました。僕のキャパが不足しているのに言い過ぎましたサーセンというのはダサいので、もうネギまについてねちねち書いていくしかないかなー、と最近思っています。
 けど、また誤解を招くようなことを言うので、かっこ悪いけど前置き。
 まずマンガのストーリー全体で言うなら、不合理であることは必要なことだと思っています。合理的に積み重ねられていく物語がキャラクターの感情で破綻したり、不合理でつむがれる物語がキャラクターの理性によって超越する瞬間こそが、物語の一番面白いドラマを生み出すと思っています。ということを前提に本文へ。

ネギの行動方針の合理性にヒビが入っているところ

 さて、ネギの行動方針が合理的であると言うのが全体最適化と責任について - もめんたむ ( 質量 × 速度 )での某アダギウムさんの意見ですが、眼を瞑ってませんか? と突っ込みたくなるところが一つ。

あいつに勝てる 力がなければ この計画はダメだ

 ハイ、ダウトー。
 個人的に、こういうシーンは「フヒヒ、底が割れやがった」と喜ぶシーンだと思うのだけど、そうでもないのでしょうかね? 不快感を覚えるのでしょうか。
 ネギ達は犯罪者の濡れ衣を着させられているのだから、結局戦って捕縛するなりしなきゃいかんのか? とも思ったのですが、いやいや学園長なりに保護を頼むのが判断としては正しいだろと思い、今更記事を書いています。
 さて、これだけだと意味不明だろうからもう少し説明してみます。
 まずネギ達の目標は「学園生活に戻ること」*2になっているわけですが、そうするとネギにとって一番嬉しいのは
1、大会開催前に皆集まる
2、オスティアの大会で賞金ゲット(奴隷解放のコスト)
3、ゲートから帰還する
 2は実は必要条件ではありませんね。委員長に頼むなり、学園長に頼むなりすれば良いですから。そうするとネギは教師をやめることになる予感がしますが(笑)。
 さて、この計画中の2−3間にフェイトの襲撃が予想している描写があるので、どういう理屈かは分かりませんが、読者の知らない情報によって襲撃が予想されるのでしょう。
 というわけで、ネギの計画に襲撃を撃退するというプランが含まれるため「あいつに勝てないといけない」となるわけですが、勝つ必要はないです。だって撤退戦だもん。ネギが殿つとめて生徒達を逃がして、自分も帰還すりゃネギの作戦目標は成立するわけです。もっと良いのは、見逃してってお願いしたら見逃してくれた。*3
 で、ここでネギが「あいつに勝てないと」と考えるケースを考えてみると、
1、読者の知らない情報による(もしくは巧妙な伏線) → 合理的
2、犯罪者の濡れ衣を晴らさないといけない → 後述
3、フェイトに対する執着心 → 非合理的
 1については語りようがないのでパス。2については、とりあえず帰ってから考えろよというツッコミ。裁判制度くらいはあると思われるのですが。*4
 そうすると、3であると考えるのが妥当だと思うのですが、なんでフェイトに執着するか? というのが着目するポイントになりますね。で、これに関してはフェイトがハボリム先生だからとしか言いようがない。タクティクス・オウガしらない人向けにいうとペトロクラウドを使うってことです。*5
 石化といえばトラウマ(中略)というわけで、ネギが執着するのも分かる話ですね。よって、ネギがフェイトに勝たないといけないのは、自分の心の傷のためであると思うのですが、そう考えるといやらしい笑いが浮かんできますね。
 ちなみに僕としては、集団戦のほうが好みなんだけど。一番便利なのは茶々丸ですよね。外部メモリにバックアップとっておけば、存在は失われないわけですから。まぁ、そこまでいかなくても生(?)首だけでも持ち帰ればいいわけです。というわけで、茶々丸が生首になる展開希望というところで締めておきます。

*1:反撃というと語弊があるけど

*2:生活に戻るというのがポイント

*3:敵対する戦力が増えるのは嬉しくないからって承認する可能性はあるけど、ちょっとお花畑

*4:どうにもネギにはぶっといコネもあるみたいだし

*5:要するに石化